Q:自律神経失調症とはどんな病気ですか?
A:ストレスなどの刺激が長時間続いたりすると、自律神経のバランスが崩れてしまい自律神経失調症を起こすのです。体中にいろんな自覚症状が起こっても、検査では異常が無く、気のせい、年のせいで片付けられることもあります。
Q:自律神経失調症は、どのような症状のある病気ですか?
A:めまい、不眠、のぼせ等症状は人によって様々です。体の症状だけでなく、不安、抑うつ等の精神症状もともないます。
Q:心身症と自律神経失調症はどう違うのですか?
A:心理的ストレスが引き金となって発祥する病気のことを心身症と言います。自律神経失調症も心身症の一種です。心身症の中には胃潰瘍のように体に病変が生じるものがありますが、自律神経失調症の場合は機能的障害だけが起こります。
Q:自律神経失調症と間違えやすい病気は?
A:もっとも間違えやすい病気が「仮面うつ病」です。不眠や食欲不振、倦怠感などの症状が前面に出て、精神的な症状が隠れているため、よく自律神経失調症と間違われます。
Q:自律神経失調症はどうして起こるのですか?
A:最大の原因はストレスです。ストレスになる要因も人によって様々です。このストレスが大きくなり過ぎて自分で処理できなくなると、自律神経失調症になります。
Q:ストレスが自律神経失調症の主な原因であるならば、治すためには心の持ち方が大切になってきますよね?
A:おっしゃる通りです。一番いいのは、カウンセリングなどで新しい考えを身につけ症状があってもそれは横に置いといて、好きなことや、やりたいことをどんどんやることです。もちろんそれが難しいことであるのはよくわかるのですが、カウンセリングで変容することは可能なのです。
Q:自律神経失調症になりやすい、体質、性格はありますか?
A:真面目で責任感が強い人や、几帳面で心配性の人、内向的な人、虚弱体質や痩せ型の人などはなりやすい傾向にあります、神経質でストレスを敏感に受けてしまう性格の人はカウンセリングなどで性格改善するといいでしょう。
Q:男性と女性ははどちらが起こりやすいですか?
A:女性の方がはるかに多いのですが、原因のひとつに、いわゆる血の道症といわれる生理、更年期障害などがあります。
Q:神経症やうつ病とは違うのですか?
A:神経症やうつ病は精神的な疾患ですが、自律神経失調症が原因で神経症やうつ病になったりします。両者を明確に分けるのは難しいのが実情です。
Q:今病院の薬を飲んでいますが、漢方薬を一緒に飲んでもよいですか?
A:漢方薬と病院の薬は病気を治す考え方も、本質的な内容も違います。お互いに競合したり、効き目を消しあったりしませんので、一緒に飲んでも大丈夫です。
Q:何か生活上の注意点はありませんか?
A:ストレスが最大の原因ですから、日常生活でストレスを上手く解消する方法、例えば、バランスの良い食事、入浴、散歩、趣味などの楽しみで自分に出来ることから始めればよい結果がでます
Q:頭痛、のぼせ、動悸、肩こり、イライラなどの症状で病院に行ったら、「更年期障害」と言われました。「自律神経失調症」ではないのでしょうか?
A:更年期障害というのは、更年期に起こる自律神経失調症のことです。女性は更年期になると卵巣ホルモンの分泌が減り、そのために自律神経のほうもバランスが乱れやすくなって、自律神経失調症が発症しやすくなります
Q:症状を和らげる食事は?
A:ビタミンB群は神経の働きを正常に保つ働きがありますが、強いストレスが続くと急激に消費されます。また、ストレスが加わると、副腎皮質ホルモンを分泌して全身の抵抗力を高めます。この合成に欠かせないのがビタミンCです、普段からビタミンCをたっぷり摂ることが、ストレス対策になります。ビタミンAやEも、自律神経をコントロールし、症状を緩和させる効果 があります。 また、カルシウムはイライラを鎮め、不眠解消の効果があります。
Q:自律神経をコントロールする方法は?
A:病院での治療にも用いられているのが「自律訓練法」で、意識的に副交感神経の働きを高め、自律神経のリズムを整える効果があります。カウンセリングで行われています。